【犯人ネタバレ有】被災者と生活保護、そして殺人事件と黄色の服 ~感想~ | 護られなかった者たちへ

映画「護られなかった者たちへ」観てきました。

佐藤健さんはじめ、キャスト陣の演技が
とにかく良かったということは
大前提としてあるのですが…

ここでは、
物語としての感想を綴らせていただきます。

まず、ちょうどこの映画の
公開情報が解禁された時期に
メンタリストのDaiGoさんの
生活保護受給者に対する
差別的な発言が重なったこともあり、
非常にタイムリーなテーマだと
注目していました。

また一般的な生活保護だけでなく
東日本大震災の被災者に
スポットがあったっているのも
非常に興味深く、

さらに、私の大好きな
サスペンス(殺人事件)的な要素もあるということで
公開を非常に楽しみにしていました。

が、見終えた今
正直ちょっと複雑な気持ちになっています。

というのも、
犯人が清原果耶さん演じる円山幹子、
彼女が被災者だったからです。

佐藤健さん演じる利根泰久もまた被災者。
放火の罪で服役しています。

泰久「火をつけました。」

泰久と幹子の気持ちを
推し量るには十分です。

が、放火は重罪。
幹子の殺し方も異常。
あまりにも卑劣な殺人でした。

けいさんと
泰久とカンちゃん(幹子)の
3人で肩を寄せ合って暮らしていた。

きっと3人と似たように
震災で家族を亡くし、
他人同士でも家族のように
被災地で励まし合って
暮らしてきた方が
東北にはいらっしゃったはず。

悲しいこと
苦しいこと
辛いこと
寂しいこと

どんな気持ちを乗り越えてきたか
想像することしかできないけど。

そうやって必死に生きてきた人が
放火や殺人をするという
シナリオが、どうしても受け入れられず…

生活保護を受けられないのは
“人災”だと、幹子は言っていました。
人を憎みたくなる気持ちは理解できますが。

けど、カンちゃんの亡くなったお母さんだって
里親のお母さんだって
カンちゃんがあんな卑劣な殺人を犯したなんて
絶対絶対 悲しむ。

何より心が痛んだのは、
幹子が殺人を犯したときに
なぜか黄色い服を身にまとっていたこと。

津波から逃げるときに
お母さんがカンちゃんに
着せてくれた黄色いジャケット。

カンちゃん、
「ずっと大事にする」って言ってた。

黄色い服着て
人を殺してた。
2回とも。最後のシーンもだったかな。

これには何か意味があるのでしょうか。

生活保護と被災者。

それに殺人を絡めるべきだったのか…

私はまだちょっと困惑しています。